「記事メディア」型
貴社ビジネスのマーケティングタイプは、「記事メディア」型です。
ターゲットが求める情報を幅広く取材して発信するメディアサイトです。
このマーケティングタイプの特徴
記事メディアのマネタイズ方針は、「読者の課金」と「スポンサーの広告」の2つがあります。
「読者の課金」は、参入障壁が高く、「日本経済新聞」のように相当なブランド力があるか、「競馬情報」のようにターゲットを絞り込みコンテンツを洗練しているかのいずれかになります。
「スポンサーの広告」は、広告の表示・クリック・成果報酬などによる重量課金や、記事広告の取材・掲載による単発課金などで売上を立てます。
上記のどちらにおいても、マネタイズの成否は、そのメディアを心から好きだと思っている優良顧客の数で決まります。記事でファンを魅了し続けることが重要です。
3つのフェーズ毎の施策
"顧客が購入するまでの流れ"を3つのフェーズに分け、それぞれのフェーズにおける効果的な施策を解説します。
「日常生活」フェーズ
記事メディアでは、「日常生活」フェーズと「初回購入」フェーズを統合して考えます。
悪い例:
- ロゴ、デザインの刷新
「初回購入」フェーズ
「初回購入」フェーズのゴールは、"顧客リストの獲得"です。
「無料会員登録」、「SNSフォロー」、「アプリダウンロード」など、手段は問いませんが、顧客と継続接触できる連絡手段を獲得します。
集客方法は、自然検索(SEO)経由でも、SNS経由でも構いませんが、"自社の情報発信ポリシーに固執しすぎないこと"が重要です。顧客に寄り添った記事開発が必要になります。
良い例:
- SEO・SNSを狙った新規獲得狙いの記事開発
- 広告から有料課金顧客を獲得
悪い例:
- Webサイトのデザイン・リニューアル
- メイン導線以外の改善や細かいABテスト
- サイト構造を大幅に見直すSEO施策
「リピート」フェーズ
「リピート」フェーズのゴールは、"優良顧客の維持"です。
また、読者への有料課金ができないかも検討する価値があります。
集客力のある記事を開発し、顧客リストに定期的な通知をすることで、優良顧客を維持する基盤はできたと言えます。その後は、記事内の回遊性を高めることで、顧客の生活時間に入り込み、解約率や離脱率を下げられます。
良い例:
- 各記事の文末直下に「関連記事一覧」へのリンクを設置
悪い例:
- 有料課金を意識せず、惰性で企画される特集記事
- 万人ウケを狙ったアプリ開発